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シャワーヘッドの選び方

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 皆さん、こんにちは。 久しぶりの投稿です。

だいぶ、間が空いてしまいまして…楽しみにされている方、すみません。

 

おかげさまで、このHPも、1年足らずで訪問者が早くも5000人を突破しました。

有難うございます。

 

 正しい必要な情報が世の中に周知されることを期待して…頑張って書き続けます。

 

 さて、巷でのマイクロバブル(エアーイン)シャワーヘッドの宣伝告知…

なかなかおさまりませんね。

 

 いろいろありすぎて何を選んで良いかわからない!! 

…という方に、少しでもお役にたてる情報を。

 

 皆さんは、何を「基準」にして、シャワーヘッドを選びますか?

騙された、効果がない、なんてならないようにするために、

正しい知識を身に付けてくださいね。

 

 購入前に一度検討を。 それでは早速。

 

シャワーヘッドの性能と機能性

 現在のCMは、大体、

 

〇特許取得品

〇泡の個数が何億個

〇節水効果で年間〇〇円節約

などなど…

 

 似たような宣伝で、段々聞き飽きてきましたよね。

それで、「だから何なの?」という方がほとんどだと思います。

 

 何かしら「空気入り(マイクロバブル)」のシャワーヘッドは、

通常のシャワーと比較して、少しは良さそうだ…

というイメージかと思います。

 

 そもそも、シャワーヘッドに興味のない方が、

ここを訪れるはずもありませんので…

 

(美)意識の高いそんなアナタ、

これを機に、正しい知識を身に付けてしまいましょう。

 

 以下、マイクロバブルシャワーヘッドを選ぶ際の基準です。

 

1.空気を外部から取り込めるか(取り込んでいるか)どうか

 まず、ほとんどのシャワーヘッドは、外部からの空気の取り込み口がありません。

 

え…、ちょっとまって。 

 

この時点で、ほとんどのシャワーヘッド、脱落するんですけど…

 

 はい。そもそも、微細な気泡(マイクロバブル)とは、空気(気体)そのものです。

当たり前の話しですが、

水の中に気泡が存在するには、「空気」が必要ですよね。

 

 なので、『新鮮な』空気を取り込めない時点で、そもそも性能的には「不利」な訳です。

 

 しかしながら、かといって効果が無いとは一概に言い切れないところ。

この辺りが、混乱を招くところですよね。

 

 水道水には、一定以上の圧がかかっており(家庭の圧力では0.15~0.30 MPa程度)、

蛇口をひねった瞬間、勢いよく水が流れ出ます。

これは、水道管内全体には常に一定の『圧力』がかかっているからです。

 

 例えば、透明のコップに水を溜め、光にかざして良く観察してみてくださいね。

汲んだ水には、圧力の開放とともに気泡が観察されます。

この状態を(良く言えば利用して)、「マイクロバブル」と呼んでいる方々もいらっしゃいます。

お湯を溜めると白く濁るので、もっとわかりやすいですね。

 

 間違いではないのですが…、実際にこの状態を利用して、洗濯機につけてみたり、

蛇口につけてみたり…巷の製品にはいろいろありますよね。

 

 水道水には、もともと塩素分や酸素などが含まれて(溶け込んで)いるので、

圧力が抜けた瞬間、気泡が発生するのです。

(これを、キャビテーションと呼びます)

 

 で、これで汚れ落ちが極端に良くなったか?と思えば…

実際はそうでなかったりもするでしょう。

 

 それはそのハズです。汚れを落としてくれる根本は、「界面活性剤」、

つまり洗剤であり、化学的な作用の方が、汚れを落とす『洗浄力』が強いからです。

 

 マイクロバブル単体では、その効果は弱いものです。

浸透しやすくなったり、衣服の隅々に入っていったり、

洗剤などの効果をより、手助けしてくれるのが「マイクロバブル」なんですね。

 

 ただ、良く考えてみて下さい。

蛇口からひねってすぐに出てきた水にマイクロバブルが含まれるのなら、

それでいいんじゃないか?と。お湯の方が、汚れ落ちが良いんではないかと。

 

はい、まさにその通りです。

その辺りの検証、比較実験データを、企業は明示しません。

製品が売れなくなると困るので。企業戦略ですね。

 

 そしてこの「マイクロバブル」、コップに水を溜めて置いておくと、

すぐに観察されなくなりますよね。

 

これを簡単にいうと、圧力がかかっている状態を「エネルギーの高い水」と表現すれば、

熱や温度と一緒で、時間が経つと外部(大気圧)と釣り合います。

 

なので一瞬にして、エネルギーの高い状態から低い状態に移るので、

できれば、早く使ってあげた方が、より効果が望めることが考えられます。

(炭酸飲料の炭酸が抜けたものがわかりやすい例ですね。)

 

 これらの理由から、外部から空気を常に「取り込める」ものが、

気泡を作り続けるには有利です。

 

 水道管に含まれる空気量は初めから決まっているので。

キャビテーションを利用した方式では、空気『量』が増えることはありません。

つまり、水中の気泡の性質も変化がなく、一時的なもの、ということになります。

 

 それでは次のポイントです。

 

2.気泡の生成場所が、吐出口の直前かどうか

 次に、気泡の生成場所です。先ほどの説明のように、

時間の経過でその効果が弱まる(圧力が抜ける)、のであれば、

気泡が生成された『瞬間に』使用できれば良い、

ということになります。

 

 実は、気泡の細かい状態を維持するには簡単なことではなく、

気泡の性質として、すぐに隣の泡とくっついて大きくなる(合一)という性質があります。

特に不純物の少ない水道水(淡水)で、この影響が顕著です。

 

 このため、空気を取り込む位置が、水の出口から遠いと、

泡は管(ホース)の中で大きくなり、細かい泡ではなくなってしまいます。

 

このため気泡の生成場所は、出来る限り

「水の出口に近い場所、直前」が望ましい状態と言えます。

これにより、細かい気泡を利用できる(浴びる)確率は、格段に高まります。

 

 そして最後に、この泡の「合一」が起こらず、

細かい泡を維持できる『簡易な方法』が必要です。

 

3.旋回方式による微細気泡の生成

 旋回方式による気泡の生成では、一つ一つの気泡により

「電気的な作用」が加わる、と言われています。

旋回方式は、中で水流が渦をまき、そこに外部から取り込んだ、

回転した空気の柱が加わることで、水と空気の間に「摩擦力」が発生します。

 

 この摩擦力が、一つ一つの気泡に電気的な性質を帯びやすく

させている原因と考えられています。

 気泡の外側(界面)に、マイナスに帯電した電気的な作用が加わると反発しあい、

合一が起こり難くなります。

これで、微細気泡を長く維持できる、ということにつながるわけです。

 

 通常の方式だと、電気的な作用があまり帯びず、気泡が反発せずに

合一が起こりやすくなります。

最も、シンプルな方式で、大掛かりな付帯設備も必要としないのが、「旋回方式」です。

 

気泡を生成する技術は沢山ありますが、コスト面やメンテナンスの良さからも、

旋回方式に敵うものはありません。

部品も無いのでメンテナンス不要、基本的に壊れません。

 

 電気的な作用は、汚れを「吸着させる」効果も伴います。

マイナスに帯電した気泡は、プラスに帯電している汚れなどに優先的に吸着します。

気泡の細かさで汚れに浸透し、その後、気泡の合一浮力により、

汚れをはがし取る(圧潰作用という)ことが起こります。

 

 

 まだまだ説明することが多いですが…まさに、使い方次第で一石三鳥にもなる技術。

これらの技術をしっかりと、忠実に再現しているのが『フロレゾンシリーズ』です。

ご検討くだされば幸いです。

 

いかがでしたか? 

 

 

次回は、よくわからない、泡の個数(〇〇億個?)について、説明したいと思います。

これも、実際に計測できる機械がないので、現在のところ信憑性はありません。

 

作用や効果についても述べたいと思います。 お楽しみに!!

 

この記事を書いた人

佐藤 嘉

研究者、エンジニア、発明家。博士(工学)。岩手大学大学院、東北大学大学院修了後、同大学金属材料研究所の研究員を経て帰郷。 地元民間企業を経験した後、地元の私立・県立工業高校、国立高専で教鞭を執る。専門は材料工学(金属、粉末冶金)。 現在、技術コンサルタント業などフリーランスとして活動する傍ら、マイクロバブル関連技術の啓蒙活動をはじめ、これらの設計・製造・開発業務を行う。他、3Dプリンターを駆使した製品の製造を手掛ける。 山形県鶴岡市在住。日本金属学会会員。日本高専学会会員。

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