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洗髪時の温度

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 皆さんは、「洗髪時の温度」を気にしたことはありますか? よく、「熱い風呂じゃないと入った気がしない!!」 という方も多いですよね。その温度、もしかしたら皮膚に負担を与えているかもしれません。

 

温度と皮脂量と乾燥肌

 まず、洗髪の適温が何度か、というと36~38度くらいがいいと言われています。他のブログや記事などでも、そのように記載されているものが多いです。体温に近い温度ならば、刺激も少なく、ほとんど気にする必要がないですよね。

 実際、シャワーとの距離やシャワーの水の出(水量)も関係するので、頭皮に直接あたる温度が熱いと感じられなければ、それほど神経質になる必要もないでしょう。

 

 では、なぜ熱いのがいけないかというと、髪のキューティクルが開き過ぎる、髪を傷める、などもあるかと思いますが、主な理由として「乾燥肌」や「敏感肌」になってしまうからなんです。肌を守るために、もともと人にはバリア機能が備わっているのですが、このバランスが崩れると皮脂が過剰に分泌されて、汗などと反応して臭いや炎症を引き起こし、肌トラブルの原因となります。

 

 また、皮脂分やセラミド、天然保湿因子「NMF」などの保湿成分を余計に流してしまうから、とも言われています。ターンオーバーが上手く働かず、結果として乾燥肌や敏感肌の悪循環に陥ります。角質層内の保湿成分が不足することが原因の一つです。

 

 

バリア機能とターンオーバー

 

 肌の「バリア機能」と「ターンオーバー」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

 肌の「バリア機能」とは、肌表面にあるわずか0.02mmの角質層がうるおいを蓄え乾燥と外部刺激から肌を守る役割のことです。

 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_minon/trouble/01.html

 

 

 

 肌には本来保湿成分をつくり、角質層内に水分を蓄えておく力が備わっています。それは3つの要素で成り立っています。

 

 ①「天然保湿因子(NMF)」 ②「細胞間脂質」 ③「皮脂膜」です。

 
この3つの要素はそれぞれ角質層の中での役割が異なるため、どれも欠かすことが出来ません。

 

 角質層、出て来ましたね。肌とマイクロバブルの関係性、一つの基準となりそうです。マイクロバブルは浸透しやすく、汚れを落としやすくし、内側から細胞の成長を促して、保湿などの効果も与えてくれそうです。肌のターンオーバーを正常に戻してくれる働きがあるかもしれません (インスリン様成長因子1(IGF-1)の活性化 については後程)。

 

 アミノ酸が留まるには、弱酸性の肌が適しているそうです。乾燥肌や敏感肌は、アルカリ性に傾いているとのこと。肌のPHの状態なども、ご自身の肌を知る上で重要な要素の一つです。

 

 肌トラブル、この機会に一度、見直してみませんか?

この記事を書いた人

佐藤 嘉

研究者、エンジニア、発明家。博士(工学)。岩手大学大学院、東北大学大学院修了後、同大学金属材料研究所の研究員を経て帰郷。 地元民間企業を経験した後、地元の私立・県立工業高校、国立高専で教鞭を執る。専門は材料工学(金属、粉末冶金)。 現在、技術コンサルタント業などフリーランスとして活動する傍ら、マイクロバブル関連技術の啓蒙活動をはじめ、これらの設計・製造・開発業務を行う。他、3Dプリンターを駆使した製品の製造を手掛ける。 山形県鶴岡市在住。日本金属学会会員。日本高専学会会員。

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