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シャワーヘッド選定のポイント(通常タイプと節水タイプの違い)

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シャワーヘッド選定のポイント

 ご使用になる上で、やはり気になるのは、

 『使い心地(仕上がり感)』 と 『節水効果』 

 の2点ですよね。以下、詳しく紹介していきます。

 

一般的なシャワーヘッドは?

 ご家庭の給湯器の相性にもよりますが、一般的なシャワーヘッドの水量は、約10~11 L/min(一分間あたり約10リットル)、2リットルの飲料水ペットボトル約5本分と言われています。実際、え!?そんなに使うの!?と思われる方も多いですね。シャワーを浴びる時間、20分間流しっ放しで200リットル、ペットボトル約100本分(浴槽に溜める水の約半分)を使うわけです。これを毎日繰り返すと…水の量が気になりますよね。

 

 

 

洗い心地と節水(水量と水圧)の関係性

 実は、一般的なシャワーヘッドがこのくらいの水量を必要とするには理由があります。それは汚れの洗い流し方、落とし方に大きな差が出ます。水量が少ないと、汚れを十分に洗い流すことが出来ないのです。それに、洗うのに時間も掛かります。また、水量と水圧(水の出方の強さ)には関係性があり、水量が多いと水圧は下がりますが、肌への当たりが弱く、物足りなさを感じます(逆に水圧が高いと水量は少なくなります)。

 

 あれ? 水圧が高いと水量も多くなるんじゃないの? と思った方もいらっしゃいますよね。

 

 確かにその通りです。水圧が高くなれば、その分、水の勢いも増すので、水量も多くなります。ここで何を言いたいかというと、ご家庭の給湯器から送り出される水圧(水量)は初めから『決まっている』のです。これは、水道水はどこから送られてくるか考えるとわかります。そうです、上水道の配管です。つまり、配管の元栓(バルブ)、もしくは給湯器バルブの開閉具合で、シャワーから出る水の勢いは定まるのです。一般家庭の水圧は約0.2MPa(2kgf/cm2となります(配管直結式の給湯器は0.3MPa程度と、もう少し圧力が高くなります)。

 

 実際、ホテルなどでシャワーの圧力が弱いと感じたことはありませんか?高い階層に水を送るためには、その分、圧力が必要です。各部屋に水を送りすぎると、一斉に使用した際に、高い階層への供給水量が少なくなるので、あらかじめバルブで調整して、水の量を制限しているのです。ご家庭でも、一斉に水を使うと弱くなりますよね。理由はこのようなことからです。なので、水圧もあって水量が確保できれば一番良いのですが、給湯器(もしくはポンプ)の相性によるので、圧力測定器を付けない限りは一概にどうこうとは言い切れません。

 

選定のポイント

 では、どのように選定すればよいのか?先ほど申し上げたように、ポイントは『使い心地(仕上がり感)』 と 『節水効果』ですね。これらを両方満たす必要があります。一つの考え方として、『バランス』を取ることが重要です。

 

 先ほどの通り、汚れ落としには水量と水圧の両方が必要で、かつ節水効果を望むのであれば、それは汚れを『短時間』で効果的に洗い流す(落とす)ことが重要になってきます。

 

マイクロバブルシャワーヘッドとは?

 最近、巷でよく見かけ、ネットなどでも紹介されている「マイクロバブルシャワーヘッド」。詳しく話すとここでは書き切れませんので改めて別の記事で。簡単に言えば、微細な気泡が肌表面および内部まで浸透し、汚れを浮かび上がらせて落としやすくする、というメリットが。また、温浴効果なども知られていて、血行促進や新陳代謝を活発にさせ、美肌効果を促す…なんてことも。まだまだ解明されていない部分も多いですが、使ってみて良い、という感想は大多数です。ただ、中には誇大表示、広告を施した商品も数多くあることも確か。しっかりとした商品を、納得して購入したいものです。

 

 さて、汚れをためこまないことが肝要ですが、どうしてもお手入れには時間がかかってしまう…時間をかければ汚れは落とせるが、わずらわしい、面倒、手間がかかる…なんて方には必見です(楽しいバスタイムだからゆっくりしたい、という方はバブル風呂の作り方で紹介するので後程…)。以下、製品の仕様についてです。

 

通常タイプ(myrte;ミルト)

 

 

 こちらは通常タイプとなります。水量は 9.3L / min(約0.2MPa時)。一般的なシャワーヘッドと同等、水量を確保しながら空気の自吸量を最大限に活かしたモデルです。給湯器の圧力が十分で、シャワーヘッドの水流が少し強めなのがお好きな方は、こちらのタイプがオススメです。

 

節水タイプ(soleil;ソレイユ)

 

 こちらは節水タイプになります。水量は 7.4L / min(約0.2MPa時)通常タイプに比べて約20%節水(一般的なシャワーヘッドと比べると30%節水)。微細な穴から極細の水流が出ますので、当たった感じは少しひんやりするかもしれません。その際は近くで当たるようにする、温度を上げるなどしてそれぞれ対応できます。給湯器の圧力が少し弱い、普段使いのシャワーの圧力が弱い、という方にオススメです。

 

通常タイプ(pansee;パンセ)

 

 こちらも通常タイプと同等仕様になります。デザイン重視です。HP限定商品となります。

 

 

 お手入れ簡単、時間短縮。ポイントは、その日の汚れ、その日のうちに!(どこかで聞いた?)。つまり、

 

翌日に汚れをためない!!

 

 まさにこれが理想のカタチ。忙しい日々の生活、習慣改善のお役に立ちます!!
ぜひ一度、見直してみませんか?

この記事を書いた人

佐藤 嘉

研究者、エンジニア、発明家。博士(工学)。岩手大学大学院、東北大学大学院修了後、同大学金属材料研究所の研究員を経て帰郷。 地元民間企業を経験した後、地元の私立・県立工業高校、国立高専で教鞭を執る。専門は材料工学(金属、粉末冶金)。 現在、技術コンサルタント業などフリーランスとして活動する傍ら、マイクロバブル関連技術の啓蒙活動をはじめ、これらの設計・製造・開発業務を行う。他、3Dプリンターを駆使した製品の製造を手掛ける。 山形県鶴岡市在住。日本金属学会会員。日本高専学会会員。

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